同じ練習をしていても、動きが良くなる選手もいれば、全然変わらない選手もいます。
これはなぜか?
実はそもそもの基礎能力からして違うことが多いのです。
選手自身が自分の体の動かし方についてわかっていた方が圧倒的に動きが変わることが多いです。
そこで今回は、バスケットボールで動ける体を作るための3ステップを解説します。
この記事を読んで、練習の質を上げていきましょう。
動ける体を作るための3ステップ
動ける体を作るための3ステップは以下の通りです。
- 筋肉を柔らかくする
- 細かい筋肉を動かす感覚を身につける
- 動作に応用する
それぞれ見ていきましょう。
ステップ①:筋肉を柔らかくする
人の体に筋肉がいくつあるかご存知ですか?
医学では640の筋肉があると言われています。
(実際は数え方によって400とか800とかに分けられます)
筋肉の中には、自分で動かせる筋肉と、自分では動かせない筋肉があります。
例えば、肘を曲げるための筋肉である上腕二頭筋は、自分の意思で動かすことができます。
肘を曲げようと思えば、曲げられますよね。
しかし、心臓は心筋でできていますが、自分で動かすことはできません。
それは通っている神経が違うからです。
上腕二頭筋のように自分の意思で動かせる筋肉を随意筋、
心筋のように自分の意思では動かせない筋肉を不随意筋と言います。
ところが、中には随意筋のはずなのに、うまく動かすことができない筋肉があります。
それがインナーマッスルです。
インナーマッスルとは、深い位置にある細かい筋肉のことです。
筋肉には、使わないと萎縮して硬くなるという性質があります。
インナーマッスルを使えない人は、筋肉が硬くなってうまく体を動かすことができない人が非常に多いです。
ステップ①ではインナーマッスルを含めて、筋肉を柔らかくしていきます。
筋肉を動かせるようにするには、まずは柔らかくしないといけません。
マッサージやストレッチ、深呼吸などでインナーの柔軟性を確保しましょう。
ステップ②:細かい筋肉を動かす感覚を身につける
筋肉が柔らかくなってきたら、細かい動きやインナーマッスルを使っている感覚を身につけましょう。
どの筋肉を使っているのか感じれるようになると、動きにも応用することができ、パフォーマンス向上につながります。
始めはインナーに力が入っている感覚がつかみづらいですが、使っているうちに徐々にどの筋肉を使っているのかがわかり、動作もできるようになっていきます。
筋肉を使う感覚は非常に重要で、この感覚がないと動作に応用することは難しいです。
時間がかかってもいいので、まずはインナーマッスルを使う感覚を身につけましょう。
ステップ③:動作に応用する
筋肉を使う感覚が身についてきたら、動作に応用していきます。
同じ動きでも、インナーマッスルが使えていると負担やパワーが全然違うことを実感するでしょう。
インナーマッスルをトレーニングする前と後では、バスケットボールの動作でも全然違う結果となります。
インナーを意識した後の方が、体が軽いことを実感します。
インナーマッスルを意識できるようになってくると、同じ動作でも質が変わってきて、
「この時にここの筋肉を使っているのか」
と気づきが多くなります。
そこまでいけば、練習の質が今までとは全然違うものになるでしょう。
+α:筋肉を鍛える
ここまで3ステップを説明してきましたが、最後に+αとして、筋肉を鍛えるところを解説します。
インナーマッスルを意識できるようになってきたら、筋肉を鍛えることでよりパフォーマンスが向上します。
アウターマッスルとは違い、インナーマッスルを鍛えることは、そこまで成長期に問題を起こさないとされている(むしろ身長が伸びやすくなるという研究もある)ので、どんどん鍛えましょう。
インナーマッスルのトレーニングについては、当サイトにどんどん載せていくので、参考にしてください。
まとめ:動ける体を作る3ステップ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- 筋肉を柔らかくする
- 細かい筋肉を動かす感覚を身につける
- 動作に応用する
そして、+αとして、筋肉を鍛えるということでした。
今回の内容は、練習やトレーニングの質を上げるものです。
コーチやトレーナーも知らないような内容かもしれませんし、
まして、選手時代に意識することができる人はそう多くないことでしょう。
だからこそ、ライバルと差がつくのです。
自分自身の体を見つめ直して、より高いパフォーマンスが発揮できるように頑張ってくださいね!